HANABISHI 新前橋店様 蛍光灯LED化 2015年9月 | HANABISHI 新前橋店様

群馬県JR新前橋駅西口から徒歩2分の場所にあるHANABISHI 新前橋店様の照明のLED化を2015年の秋にさせていただきましたのでご紹介いたします。

物件名 HANABISHI 新前橋店
物件住所 群馬県前橋市元総社町336
アクセス JR新前橋駅西口から徒歩2分 (駐車場あり)
施工月 2015年9月

LED化のポイント

こちらの店舗では、2m40cmの長さのFLR110Wと呼ばれる蛍光灯が横に並んだ2灯用の器具を合計52台(ランプは104本)使用されていました。

FLR110Wの蛍光灯は消費電力110Wに対して光束は7800lm。ランプがどれだけ省エネかの指標になるランプ効率(光束÷消費電力)は70lm/W (ルーメン・パー・ワット)となります。

選考したLEDは内田洋行社の直管FLI24-PA30DHEというランプ。全光束4200lmに対して消費電力は30W。ランプ効率は140lm/Wと既存蛍光灯の2倍ほど省エネ性能が高くなります。

しかし、既存蛍光灯が7800lm、LEDが4200lmで全体的な光束量が2倍程差があります。蛍光灯は天井方面にも光を出しているから光束が少なくて良いといわれますが、果たしてどうなのでしょう?



上図は既存の蛍光灯での照度を3Dでシミュレーションした結果で色が照度を表しています。全体的に白くなっている床面照度は1000lux程、赤くなっている壁は800lux、青や紫はお店の外で50から100lux程度の明るさです。

花菱縫製様は高品質のオーダースーツをお求めやすい価格で完全国内縫製のクオリティを実現されている店舗なので、高級感を高めるため既存の白い色の光から暖かみのある3000Kのランプを使うようリクエストがありました。

さらに、照度についても適切な設計をしてほしいとの要望もいただき、器具の間引きなどを行い全体的な照度を600lux程にしつつ、店舗奥に設置されている壁面什器の視認性を上げお店の誘引効果を高めるために、新たにダクトレール使ったスポットライトを設置することを提案しました。

ところで、JIS(日本工業標準調査会)の推奨する服飾などを販売する店舗における明るさ(照度)は、陳列部で500lux、重要陳列部で750luxです。既存の1000luxという数値はJISの推奨照度と比較するとかなり明るい設計でした。

また、色味の確認などができるようフィッティングルームエリアでは白い色(5000K)のLEDランプにさせていただきました。。


LED化提案の照度シミュレーション



シミュレーション結果では店舗全体の床面を500〜600luxとして明るさに均一性を持たすのと同時に、新たに増設したスポットライトにより店舗奥(図の上部)の什器にも光を当てています。


今回利用した器具と省エネ化

店舗全体の明るさをとる為の直管LEDには内田洋行社の高効率なLEDランプFLI24-PA30DHEを90本、店内奥の壁面什器に利用したスポットライトにはオーデリック社のXS412117H22Wを18台とXS412141H17Wを8台納入させていただきました。

結果、今回のLED化と照明器具配灯の見直しにより従来電力使用量11,44KW/hから、2.83KW/hと71%の省エネ化を実現することができました。

まとめ

LED化の話が出るということは最初にその店舗が作られた時からそれなりに年数が経っていることだとおもいます。

時間が経ったことで、店内それぞれの場所に当初期待していた役割や目的、全体的な配置なども大きく変わってしまうこともあるでしょう。

せっかくお金をかけてあたらしい照明を導入したり工事を行うのですから、この場所は本当はどういう光を使ってどのぐらいの明るさにするのが良いのだろう?ということも合わせて照明の検討をされることをおすすめします。

この案件も、単なるランプのLED化から始まりましたが結果的には器具を取り外した場所の天井補修の予算をお客様が組んでくださり、大幅省エネ化が実現できました。


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