大光量と長寿命を両立した高出力メタルハライド光源
本装置のランプ寿命は約2,000時間(光量が初期値の60%程度に低下した時点)を目安としており、ON/OFFの頻度にも左右されますが、連続運転下でも安定した輝度を維持します。
入力電圧はAC100~240Vに対応し、消費電力は約470W(UV版は約450W)。出射光にはスリット円板透過方式を用いた0~100%の調光機能を搭載し、照度安定度±3.0%以下を実現しました。
さらに、定格電圧が±10%変動してもランプがフリッカレスに点灯する直流点灯方式の採用により、検査・分析などの精度が要求される用途に最適な光源となっています。
特長
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業界最高クラスの高光量と長寿命設計
HIDランプを直流点灯することで、当社従来モデル(PCS-UMX250)比で約1.8倍の高光量を確保しつつ、約2,000時間のランプ寿命を達成しました。頻繁な交換を必要としないため、作業の効率化とランニングコストの削減につながります。
力率改善回路と高調波対策による安定運転
力率0.95以上を確保する設計と高調波対策により、電源系統への負担を大幅に抑えます。これにより長時間の連続使用でも安定した供給が得られ、他の機器へ影響を与えるリスクも低減します。
デジタル調光・アナログ調光を標準装備
0~5Vのアナログ調光に加えて、8bitデジタル信号による遠隔操作も可能で、繊細な調光やシステムとの連携を柔軟に行えます。照度を細かく制御したい検査工程や研究開発の現場でも使いやすい設計です。
紫外線仕様のPCS-MH375RC-UV
254nm、365nm、405nmという3種類の波長帯で高い出力を得られるマルチ波長紫外線光源としても展開しています。専用光学系によって紫外線を効率よくライトガイドに導き、オプションのフィルター交換機構を用いることで単一波長だけを取り出すことも可能です。UV固化やUV硬化、蛍光検査など、多岐にわたる紫外線応用に対応します。
外観図

(専用オプション)
メカニカルシャッター(PMS-018)
ロータリーソレノイド式のシャッターを装備することで、出射光を高速(約40ms遅延)で開閉できます。ノーマルオープン/ノーマルクローズの選択が可能で、静音タイプのソレノイドを採用し、快適な作業環境を保ちます。
大口径ライトガイド用口金(DK)
φ13~φ20のバンドル径に対応する口金を追加することで、多分岐タイプやライン型など、大きなライトガイドを使用可能にし、一本の光源装置でより広範囲の照射ニーズに応えられます。
外部電源ON/OFF機能(NF)
DC24V信号によって装置電源自体を外部から制御できる拡張オプションです。本体スイッチが無効となり、外部信号優先での自動運転や連携制御が容易になります。
フィルターユニット(FU)
装置外部から手動で差し込むタイプのカラーフィルターユニットです。青・緑・黄などを選択することで、可視光領域の色調補正や演色性の調整が簡単に行えます。
フィルターチェンジャーユニット(FC)
最大4枚のフィルターを装着し、外部信号によって切り替え操作が可能です。オプションで用意されるコントロールボックス(PIF-002)と組み合わせることで、8bitデジタル調光やメカニカルシャッター制御とあわせ、フィルター切替をスムーズに行えます。