多波長を同時に扱い、検査・解析の自由度を高める近赤外線照射ユニット
本製品は、ウエハー内部の欠陥検出や赤外顕微鏡検査、太陽電池のクラック検査など、多岐にわたる分野で活用できる近赤外線照射システムです。
光学顕微鏡との組み合わせによるシステム構成も容易で、1台で複数波長を使い分けたり、必要に応じて同時照射を行うことが可能。波長ごとの調光ボリュームを備えているため、欲しい光量をピンポイントに設定しながら、幅広い検査ニーズに対応できます。
特長
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マルチ波長同時照射
マルチ波長により最大3つの近赤外線波長を同時に照射することができます。これにより、材料の異なる欠陥や異物を一度に捉えたり、複数の吸収特性を同時に検証できるため、検査工程の効率化と精度向上を両立します。
ライトガイド不要の高効率構造
従来のハロゲン光源とは異なり、ライトガイドを必要としない構造のため、光の伝達ロスを最小限に抑えます。直接照射が可能になることで、装置全体のコンパクト化やメンテナンス性の向上にもつながります。
独立・連動での調光設定
3チャンネルそれぞれを独立調光できるほか、0~5Vのアナログ信号による全体チャンネル調光も行えます。PWM電流制御方式を採用しているため、微調整の効いた光量制御と安定した照度を確保し、高精度な検査環境を実現します。
コンパクトで使いやすい電源・制御部
電源ユニット(PS-LED-IRB)はDC12V/3A入力に対応し、自然冷却による静音設計を実装しています。外形寸法160×131×45 (mm)、約0.8kgの軽量ボディでありながら、3波長を同時に駆動するための機能をすべて搭載。ユニット部(LED-IRB-TRI)も小型で、設計寿命20,000時間の信頼性を備えています。
幅広いアプリケーションへの適用
ウエハー内部の欠陥検出、半導体検査、太陽電池のクラック検出など、近赤外線波長域が有効な幅広い用途に対応できます。波長ごとの調整を駆使することで、複合的な材料解析や非破壊検査を一台でこなせるため、研究開発から生産ラインまで多様なシーンに対応可能です。
仕様
定格入力電圧 | DC12V |
定格入力電流 | 3A |
消費電力 | 24W |
チャンネル数 | 3Ch |
点灯方式 | 連続点灯 |
駆動方式 | 定電流駆動方式 |
調光方式 | PWM電流制御 |
調光ボリュームによる連続調光 | |
使用環境湿度 | 0〜40℃ |
使用環境湿度範囲 | 20〜85%RH(但し結露なし) |
冷却方法 | 自然冷却 |
外形寸法 | 160(幅)×131(長さ)×45(高さ) (mm) |
重量 | 0.8kg |
デジタル調光 | – |
アナログ調光 | 0~5V アナログ調光 3チャンネル個別調光 |
0~5V アナログ調光 全体チャンネル調光 | |
ON/OFF 信号入力 | 接点またはフォトカプラー ON信号(10mA) |
LED出力オープン検出 | NPNオープンコレクターエミッタ |
LED寿命 | 20,000時間(設計寿命) |
外形寸法 | Φ25×82(L) (mm) |
重量 | 0.2kg |
使用環境湿度 | 0〜40℃ |
使用環境湿度範囲 | 20〜85%RH(但し結露なし) |
冷却方法 | 自然冷却 |
過昇温保護 | 筐体内温度監視 |